加入者拠出分の問題

 

加入者拠出分については、加入者が自由に投資オプションを選択できるが、マッチング拠出が自社株で行われると加入者の拠出分も自社株への投資比率が高くなる傾向がある。

エンロンでは、レイ会長(当時)が従業員に自社株投資を推奨していたこともあり、プランには約20の投資オプションがあったにもかかわらず、加入者拠出分も自社株に偏って投資されていた。

このため、エンロンのプラン総資産に占める自社株投資比率は約60%に上っていた。そして同年12月の破綻により、加入者は総額8億ドル以上のプラン資産を喪失したといわれている。

加入者の中には、資産の約90%を自社株に投資していたため、失職のみならず退職後の資産をほとんど失った者も多い。